インベスティの買い物日和 

家電大好き中年が、製品を作るメーカーの歴史やお勧め製品を紹介します

【プリンタ】結局どれを買えばよいの?2019 エプソン編

 

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みなさん、こんにちは。

家電大好き、インベスティです。

さて、先日は家庭向けインクジェットプリンタメーカーの歴史と商品について、記事にさせて頂きました。

 

今回は、プリンターの購入を検討している方へ、改めて2019年1月における機種選びのポイントとお勧めなんかを記事にしていきます。

 

一般の人向けですので、技術的な面を深く掘り下げません。

サーマル式が』とか『マイクロピエゾットは』など呪文は唱えないつもりです。

 

 

使い方を決めよう 使い方を決めればメーカーが決まる

最近のスマホ全盛の世の中では、印刷をする機会が減っている方が大半ではないでょうか?

 

ほとんどの方が、写真をとってもラインで共有し、ネットで調べた事はスクショで保存し、年賀状も毎年送る人を減らしている・・・。

 

そんな現状かとは思います。

 

ですので

 

『ほとんど使ってないから、安くて、壊れなくて、綺麗に印刷できる、そこそこ良い物!!』

 

と考えている方も多いでしょうが、結論です。

 

『そんな製品があったら、こちらが勧めなくても、あなたの耳にとっくに届いてますよ』

 

まぁ、今のプリンタは昔と比べれば綺麗に印刷できますし、一応前よりは壊れにくくはなってます。それに、プリンタというのは、どっちかというとプリンタ本体で稼ぐよりインクで稼ぐ商売です。

 

昔のたくさんインクを使う製品を使ってもらった方が、ありがたい部分もあります。

 

そんな事はさておいて、まず決めるべきは用途。

 

具体的には

 

『写真を印刷するか?ビジネス等文書が多いか?そもそも印刷しないのか?

 

この3点です。

 

 

 

写真を印刷するならやっぱりエプソン

エプソン プリンター A4 インクジェット 複合機 カラリオ EP-880AW ホワイト(2017年モデル)

家電量販店にいくと、各機種の印刷サンプルが置いてあるかと思います。

 

実際の印刷を比べてみても良いですが、結局印刷物を取り込むためのカメラなりスキャナなりの能力と、このブログを見ている方の画面の解像度や画質調整によって、結果にブレが生じます。

 

ですので、実際の印刷サンプルを見てみるのが一番良いでしょう。

 

店頭サンプルを見比べてみると分かりますが、発色が鮮やか(特に赤と青)で、生き生きとした写真サンプルが並べてあるのは、エプソンです。

写真に強い6色インク カラリオシリーズ

解散したSPEED、松浦亜弥モーニング娘長澤まさみAKB48を卒業した渡辺麻友など、錚々たる面々が歴代CMキャラクターを担っていた『カラリオ』シリーズです。

 

カラリオの最大の特徴は、黒、赤、青、黄に薄青(ライトシアン)+薄赤(ライトマゼンダ)を加えた6色インクである事は言うまでもありません。

 

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基本的にインクジェットプリンタは、インクを混ぜて各色を作り出しています。

肌色とか、草木の緑色とかは典型的な混合色です。

 

が、基本的に混ぜて色が薄くなる事はないため、本来ですと濃淡表現は濃より淡の方が下手、というか難しいんですね。

 

かといって、あまり最初からインクの原色を薄めに作ってしまうと、濃い色でインクを沢山使う事になるので、インクコストが嵩むし、印刷スピードに影響を与えます。

 

そこを解決し、色の色調を豊かにしたのが、このライト2色です。

 写真をより美しく オートファインEX

そして6色インク神話を更に強固にしているが、自動補正機能『オートファインEX』

 

一言で言えば、写真をプリンタが勝手に補正してくれるので、写した元データよりも、鮮やかで綺麗に仕上がります。

 

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エプソンの店頭に置いてある写真サンプルが、しょっちゅう七五三らしい着物を着た女の子なのは、おそらく着物の色(赤や青)やバックの鳥居なんかが鮮やかに映える、子供の肌色が実物よりも肌色で鮮やかに見える、からだと思いますが、どうでしょうか?

 

 お勧めは上位機種でもコスパに優れた『EP-881A』

ちなみに売れ筋、というかお勧めは『EP-881A』ですね。

 

 

1つ下のモデルに『EP-811A』という形がそっくりなモデルがあって、そっちの方が本体もインクの値段も安いのですが・・・。

 

 

よーく見るとL版写真印刷のコストが、881が20円に対して811が26円と、安いインクを使った方が高くつく、という逆転現象が起きているんですね。

 

2019年1月時点で本体価格に5,000円ほどの価格差があります。

しかし、あまり印刷しない方でも5年間で1000枚(年200枚)くらい印刷したら、811の方が6,000円弱の6本セットを一個余分に購入させられる計算です。

 

※2019年1月時点の試算です。インク、本体共にオープンプライスで値段が変動しますので、ご興味のある方はご自身で計算してみて下さい。

 

881と811は、インクコスト以外でも様々な機能差があります。

わざわざ初期投資を抑えて下位機種を買った挙句、インクで集金されるのはさすがにどうかと思います。

 

コストパフォーマンスを考えると、断然『EP-881』をお勧めします。

 

また、その他機能についても、881はタッチパネルですが、811より下のモデルでは液晶画面を見ながら、横の操作パネルで操作する仕様です。

 

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過去のプリンタはこういう仕様でしたので、違和感がない方は問題ないのです。

 

しかしスマホ全盛時代に、この操作パネルは結構メンドクサイ。

 

弄っている内に、タッチパネル欲しくなる。

しかも811より下のモデルは、どんどん液晶画面が小さくなるので、見辛いし操作しづらい。

 

ご年配の方は特に、881にしといた方が無難です。

 

そして最後。

881の売りの1つである、交換式メンテナンスボックスです。

 

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ま、これは以前廃インクタンクエラーが表示されて、泣く泣く本体を交換した人であればご存知かと思います。

 

要は、印字に使わなかったけどカートリッジから出たインクを、目詰まり(乾燥)しないようにいつも捨ててる訳ですが、これを吸い込んでいるスポンジが一杯になると、エラー表示が出てしまう、という訳です。

 

以前なら自己責任で廃インクタンクパッドから自力でインクを吸い取るか、メーカー修理に出すかでしたが、部品を取り替えるだけなので簡単です。

この交換ボックスは、家電量販店に販売されています。

 

811以下には採用していないので、こういった所でも『低ランクは高コスト体質』というメーカーの思考(嗜好?)がきっちりと現れています。

 

カラリオのまとめ

写真印刷ならエプソン、買うなら初期投資をしっかりして『EP-881』を買っておこう、でした。

 

 

メーカー一押し エコタンクは買いか?スルーか?

 昨年の大ヒット以降、エプソンの『エコタンク』シリーズはCM効果も合って大人気となっていますが、本当にお勧めなのかをお話します。

エプソン A4カラープリント対応 エコタンク搭載 インクジェット複合機(ホワイト)EPSON エコタンク搭載モデル EW-M571TW

比べれば分かる 圧倒的なインクコスト

エコタンクの名前の通り、このシリーズの最大の特徴は圧倒的な印刷コストです。

 

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LP-M620Fってどんな機種やねん、となると思いますので、念のために他社とエプソンの2018年モデルを掲載しておきます。

 

エプソン EP-881A

エプソン プリンター A4 インクジェット 複合機 カラリオ EP-881AW ホワイト(白)

A4カラー 12円 A4モノクロ 不明

 

キャノン TS8230

Canon プリンター インクジェット複合機 PIXUS TS8230 ブラック (黒)

A4カラー 約9.9円 A4モノクロ 不明

 

ブラザー DCP-J978N

ブラザー プリンター A4 インクジェット複合機 DCP-J978N-W (白モデル/ADF/有線・無線LAN/手差しトレイ/両面印刷/レーベル印刷)

A4カラー 約4.6円 A4モノクロ 約1円

 

やっぱりエプソンさん、WEB上のコスト比較でちょっと割高機種を表記で採用してません?

 

まぁ、現行モデルのカタログでは『EP-881』と比較されています。

 

が、普通の機種と比べてエコタンクがいかに傑出した印刷コストを誇っているのが、お分かり頂けるかと思います。

 

ちなみに少し話がそれますが、このインクコスト表記について、基本的に国内の業界団体が決めた測定方法で、ISO規格で定められた印刷データを利用して測定されています。

自社基準ではないので、参考にして頂ける数字になっています。

(ただし、印刷用紙を含むコストとなっています)

 

話を元に戻しますが、あえて『一般ランク』と比較しているのは、『エコタンク』が一般的な機種と比べて割高だからです。

 

割高で低コスト機種を購入するか、低価格で『エコタンク』と比べたら高コストな機種を選ぶか、の検討になると思います。

 

秘密はボトルタイプのインク

なぜ、ここまで低価格を実現できたのか?

答えはインクカートリッジの形状にあります。

 

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そもそも、一般的なカートリッジ式は、大体300~500枚程度の印刷量です。

そしてこのボトルは3000~6000枚分が入っているそうです。

 

同じインク(型番が違うので違うかもしれません)ですが、カートリッジ式は毎回毎回、インク+カートリッジにお金を払っています。

 

更に言えば、カートリッジにはインク残量を管理するためのチップが、埋め込まれていたりします。

 

そして、どこで購入するにしろ、販売業者の利益も乗っています。

 

この辺を省いたため、5分の1ともいえるコストを実現できたんです。

 

一本当たりの販売価格が1100~1200円くらいで、印刷何千枚という容量が入っている訳ですので、同程度の金額で購入するカートリッジ式よりはコストが低くなります。

 

エコタンクは本当にお買い得なのか?

 

答えは使用者の使用環境次第となります。

 

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エプソンが出している試算表は、割高機種でも年間6,000枚印刷すると、あっという間にコストが逆転しまっせ!!という表記です。

 

しかし一般家庭で年6,000枚は、かなりアグレッシブな印刷量だと思います。

 

年賀状を100枚、残りを年間で100枚くらい(月10枚前後)で考えると、5年間で1,000枚程度の計算になります。

 

カートリッジの目詰まりを防ぐための廃インクを考えても、この程度の印刷枚数でしたら、圧倒的に普通のプリンタを購入した方が、コストパフォーマンスが高いと言わざる得ません。

 ただし、この機種を除いては、の話になります。

 『EW-M571T』は、エコタンクの最下位モデルです。

 

ポリシーに反して金額を記してしまいますが、

2019年1月時点で、この機種は32,000~34,000円(税込み)程度で販売されています。

対する『EP-881』は24,000円~26,000円(税込み)程度で販売されているようです。

 

1000枚印刷しようとすると、881の本体に同梱されているセットアップ用インクではたりませんから、7,000円程度の6本セットを1個は必要とします。

 

すると、金額的にかなり接近してしまい、長く使えば使うほど、M571の方がお得、という形になります。(※あくまで2019年1月時点の価格比較です)

 

じゃあ、エコタンクが有利でしょ?

と、なりそうな話ですが、この辺はさすがにエプソンさんです。

上記しましたが、低価格モデルにはそれなりに低価格の理由があります。

 

このM571の場合は、まず4色インクです。

店頭に置いてある、サンプル写真もエプソンらしからぬ、ぼやけて薄味なサンプルが置いてあります。(同メーカーの6色と比べての話です)

 

更に、L判写真印刷が、脅威の一枚76秒、という5,000円で買えるプリンターと同程度の性能しかありません。

(キャノンの最下位プリンタの方が、スピードが早かったりします)

 

ついでに言えば、写真はいらないSOHO向けの業務用プリンタにしては、給紙は紙が痛み易い背面給紙のみ有線LANも非対応、とあまり感心できない材料が揃っています。

 

つまり、30,000円も出した割には、エコタンク機能以外は5,000~10,000円代の低ランクプリンタと同程度の機能です。

 

4色でも構わない、写真の綺麗さもコダワラナイ、という事であれば、他メーカーも視野に入ってきますので、M571を手放しで勧める事もない訳です。

 

 きちんとした性能のM770になると、ちょっとプリンタとしては考え込む価格帯となっています。

 

『エコタンク』は人気機種ですし、ある意味、画期的な製品ではありますが、個人的に評価が難しい、まだまだ発展途上のシリーズである、と考えざるを得ません。

 

XP、VISTAなどサポート終了OSにも対応

最後になりますが、2018年モデルのインクジェットプリンタでメーカーサポートが終了しているウィンドウズXP、VISTAにプリンタドライバが対応しているのが、現状、エプソンのみとなっています。

年賀状用の古いパソコンを持っている方でしたら、エプソン一択となります。

古めのPCを利用したい方にもエプソンはお勧めです。

エプソンまとめ

本当は、三大メーカーのお勧め機種を書く予定でしたが、あまりにも書くことが多すぎて、エプソンだけになってしまいました。

 

1年に一度のプリンターが輝く時は終わってしまいましたが、プリンターが壊れて買い替えを検討している方はご参考にして下さい。

 

キャノンに関しては、また別の機会で書く予定ですので、モデルチェンジしない事を祈って下さい(笑)。

 

それでは、最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。