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【ネット回線】新生活をより楽しく 今さら聞けない光回線の基本

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インターネット、楽しいニャン!!

 

と言うわけで、今回はインターネット回線に関するお話です。

最近、写真の通り猫も杓子もインターネット。とりわけ、『〇〇光』と銘打ったCMや広告を目にする機会があると思います。

 

しかし、

 

キャッシュバックがどうの、実測スピードがこうの、と

 

実際が伝わっていないように感じられます。

 

そんな『そもそも光ってなんぞや』という皆さんに、お読み頂ければ幸いです。

そもそも光回線とは

 

光回線、または『FTTH』などと表記されるインターネット回線です。

 

『光』とは光ファイバー線を利用した通信方式

一般的に『光回線』とは、『光ファイバー』と呼ばれる直径約3mm程度のガラスケーブルの事です。

この中に、『光信号』と呼ばれる光を飛ばして、通信をします。

この光信号、秒速30万キロほどの速度を誇り、現在の技術でしたら僅か3mmのファイバー線で10Tbp(テラビーピー)ぐらいの通信量を送受信出来ます。

 

皆さんが日常使用しているスマホの通信量は、基本M(メガ)bpです。

 

このMが1000Mになると1G(ギガ)となります。

そして、Gが1000Gになると1T(テラ)となりますが、10テラという凄まじい通信量が光では可能です。

 

大容量を高速に通信できる光ケーブルが、現在のインターネット回線において主流となっています。

 

逆に、大容量高速通信設備が一般向けに普及したお陰で、通信量が格段に多く、途切れないように通信スピードも求められる『動画配信』がサービスとして普及してきた面もあります。

従来の通信網と何が違うのか

インターネット黎明期には、電話通信網を利用してパソコン通信が行われてきました。というか、その時代には全世界で使用されている通信網なんて、電話回線ぐらいしかありませんでした。

 

インターネットのために、専用の回線を新設していたら、莫大なお金が必要となります。そのため既存の設備が利用されたのですが、電話回線網には大きな欠点があります。

 

それは、周囲の電磁波の影響を受け易い事と、伝送距離が短い事です。

 

もともと電話線の材質は銅など金属(メタルケーブル)が主流ですが、金属は電波を伝えやすい反面、周囲で発生する電磁波に干渉され易いという側面を持っています。

 

通信技術の発展と共に高速で大容量の通信が可能になった訳ですが、既存の回線ではその技術を生かせない状況にありました。

 

そこで注目を集め、研究が続けられたのが光ファイバーケーブルで通信をする、光通信の技術です。

 

光ファイバーは皮膜で覆ってしまえば、周囲からの干渉はほとんど受けません。

さらに、一般的な電波と比べて、長距離の通信に向いている事が分かってきました。

 

そのため、世界中で電話回線(金属)を光ケーブルへの置き換えや、光回線網の新設・併設が行われ、高速大容量通信として現在では皆さんに手軽に利用できるようになったのですね。

光回線の事を『FTTH』と表記するのは、一般家屋などに利用される回線と言う意味のFiber To The Home(ファイバー・トゥ・ザ・ホーム)の略称です。

日本における光回線の主流はNTTの『フレッツ光

日本での光回線のトップシェアはNTT東西が提供するフレッツ光回線です。

元々、日本全国津々浦々に提供していた電話回線網を持つ事業者なので、既存施設に光ケーブルを併設して、日本で最初に光回線を一般向けに提供しました。

 

競合他社と比べて、圧倒的に提供エリアが広いのはそのためです。

かつては国内の70%以上の光回線シェアを、NTTが握っている状態でした。

 

しかし、元々『電電公社』と呼ばれる国の施設だったので、民営化以降に光回線を敷設したとはいえ、独占に近い市場シェアは批判の対象になりがちです。

 

そこで2015年以降は、自社単独での営業方針を改め、一般企業に自社の光回線を貸し出す方針を打ち出しました。

 

これが、現在話題となっている『コラボ光』と呼ばれるものです。

 

単独での『フレッツ光』の営業活動を止めた訳ではありません。

が、NTT光回線他社に貸し、借りた他社が自社の製品として『光』回線サービスとして営業して、NTTは自社の光回線網の設備運営と維持に専念する方針となりました。

 

この『コラボ光』には、自社光回線網を持たない『SoftBank』を始め、多くの会社が参加して、一般消費者へ光回線サービスを提供しています。

電力系光サービスを統合していった『auひかり』

もともと『フレッツ光』の競合だったのが、『電力系』と呼ばれる電力会社が行っている光回線網でした。

 

関東ですと東京電力が提供していた『テプコ光』、関西ですと関西電力イオ光などがそれにあたります。

 

元々、電力会社は自社の電力網が安定稼動しているかをチェックするために、発電所と各設備を光回線で繋いでいたのが、そもそもの始まりです。

 

その設備を通信回線として、一般消費者に貸し出して通信事業を始めたのが、『電力系』と呼ばれる光回線事業者です。

 

しかし、地域の電力会社が圧倒的シェアと提供エリアを持つ『フレッツ光』に対抗するのは厳しい状況です。

 

そこで、自社光回線網が関東圏ぐらいにしかなかった『KDDI』が、各電力会社の光回線網を買収し、『auひかり』サービスへ取り込みを図りました。

 

KDDIと連携した地域ケーブルテレビ

皆さんの地域には、限定された地区のみを営業エリアとした『ケーブルテレビ』会社は存在しますか?

 

このケーブルテレビですが、自社の『ケーブルテレビ』サービスを提供するのに、テレビ回線網の一部を『光回線』化しています。

 

この設備を利用して提供しているサービスが、銅線ケーブルと光ケーブルの混在するサービス『光ハイブリット』と呼ばれるサービスです。

 

ケーブルテレビ各社は、現在KDDIグループと提携しており、自社のケーブルテレビとauスマホなどを同時に契約していると、割引が効く『スマートバリュー』というサービスが提供されいます。

最後に

ざっくりとした話になりましたが、光回線の基本的な事をお話しました。

今回は大まかな話になってしまいましたが、次回以降はネット回線の各社サービス内容などについてお話していきます。

 

ではでは。